2011年03月04日

霧島連山・新燃岳噴火災害支援レポートNo.17

2月28日(月)より高原町に入っている中越・KOBE足湯隊(事務局=被災地NGO恊働センター)の頼政良太(神戸大学)のレポートをお届けします。

レスキューストックヤードの加藤さん、青山学院大学の学生さんとともに活動しています。

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活動レポート
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<3月3日>
今日も青学の学生と3班に分かれて活動しました。

1班は昨日に引き続きMさんのお宅で作業しました。
まだまだ作業が残っている状況です。
「ボランティアが来てくれて本当に助かる。回りの人にも声をかけてみるわ」とおっしゃってくれました。

2班は夏尾地区のKさんのお宅で作業しました。
ここでは、屋根からおろした灰を運ぶ作業をしました。
学生の感想では、「足湯をした後と前とでは、おばあちゃんの顔つきや自分たちへの接し方が全然違いました」というものがありました。
足湯を通してコミュニケーションをとることで、被災した方がほっとしてくれるということを学生も実感したようです。

3班は足湯班で役場で足湯をしました。
役場の1階ロビーで役場の職員の方を対象に足湯を行いました。
役場の職員対象で、しかも役場の建物で行うというのは史上初ではないかと思います!!
この足湯はかなり好評で、結局7人くらいの方が足湯を受けてくださいました。
役場の方のつぶやきは、「自分たちも被災者で…」という話が多かったようです。役場の職員の方も被災したダメージを負っているということを改めて意識しました。そのあたりをケアしながら、どう役場と連携を取っていくのかを今後考えなければならないなぁと思います。

その後、3班はU薬局の窓ふきを手伝いました。
窓を閉じていてもかなりの灰が吹き込んできて、少しの隙間でも灰は入りこんでくるんだなぁと思いました。窓の掃除などは簡単に出来そうに見えますが、どの窓も灰でとても汚くなっているので、そういった細かい作業も被災者の方にとってはしんどい作業なのだなぁと感じました。

明日からも役場の足湯は引き続き行おうと思います。


posted by 被災地NGO恊働センター at 14:23| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月03日

新燃岳噴火−山と生きる−レポート15

<レポート15>
2月26日宮崎市の商店街で大根、キャベツ、レタスなどの「降灰野菜」の販売が行われ、あっと言う間に完売したそうだ。商店街の人々がJAを通じて採算度外視でこの企画が行われた。2月16日にもイオン九州が宮崎県が国内シェアの9割を超える「切干大根」用の青首大根を98円で1万本、緊急販売した。コープこうべでも同じく「降灰大根」の販売を開始した。

大根などは灰をかぶっていても品質に問題はなく、洗えば十分に食べられるが、一方で、被災農家から聞いた話では、「ホウレンソウなどは洗っても洗ってもジャリジャリ感はなかなか取れない。」というのもまた現実である。強酸性である火山灰が、今後、土壌の変化にどのような変化をきたし、生産にどのような影響を及ぼすかは分からない。

 だが、このような企画から「被災地の農家が頑張っているから応援しよう。」という人々の思いが伝わってくる。

2004年の中越地震の被災地、木沢集落でも「震央米」というブランドを作って東京などでも販売した。また1999年の台湾地震の被災地、2008年の四川大地震の被災地でも被災者の人々が、その痛みや苦悩を乗り越え、地元の特産品などの資源を活かし、復興の一助としてきた。

 現在、都城の企業が、火山灰を使ったレンガの商品化を図っている。売り上げの
一部を被災者に寄付すると言う。高原の避難所での足湯の際、ある被災男性が「噴火被害で商売がダメになったけど、この灰を活かして何かできないかなあ。」とひとりつぶやいていた事を思い出した。
                     (吉椿雅道 新燃岳を仰ぎながら)
posted by 被災地NGO恊働センター at 18:16| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

霧島連山・新燃岳噴火災害支援レポートNo.16

2月28日(月)より高原町に入っている中越・KOBE足湯隊(事務局=被災地NGO恊働センター)の頼政良太(神戸大学)のレポートをお届けします。

レスキューストックヤードの加藤さん、青山学院大学の学生さんとともに活動しています。さすがに学生のエネルギーはすごいですね。これから宮崎県内の大学生も加わって下さるといいですね。

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関連イベント
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●「宮崎県応援 チャリティーイベント」(主催:東京ミッドタウン)
〜宮崎県を「知って」、「買って」応援しよう!〜
被災地NGO恊働センターは写真展およびプレゼンテーションを行います!

日時:3月5日(土)、6日(日)11:00〜20:00
場所: キャノピー・スクエア
http://www.tokyo-midtown.com/jp/event/2011/5052.html

アトリウムでは宮崎の特産品販売も行われます。
お近くの方はぜひお立ち寄り下さい。

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活動レポート
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<3月2日>
今日は青山学院大学の学生と3班に別れて活動しました。
1班は高原町のMさんのお宅の片づけ、2班はMさんの紹介でKさんという方のお宅、3班は都城市夏尾町のIさんという方のお宅で作業と足湯をしました。

* * *

●1班
Mさんのお宅に行くと、まず近所のおばあちゃんの家をやってほしいとのことで、おばあちゃんの家の庭の灰の除去作業をしました。やはり普段の生活でよく使う部分が気になるそうで、そこを優先して作業しました。作業中におばあちゃんにも足湯をすることができました。学生の感想では、「はじめは落ち着かない様子でしたが段々仲良くなれて足湯もすることができてよかった」とのことでした。

午後からは、Mさんのお宅の荷物置き場の掃除や整理を行いました。Mさんは植物の販売をしているのですが、まだまだ細かい灰が降ってくるので、商品である植物に灰がかからないような置き場をまず確保したいとのことでした。お父さんは、日中ふっと気を許すと寝てしまう、というくらい疲れがたまっているようです。降灰が降り続ける精神的なダメージはかなり被災者の中にたまっていて、足湯のようなほっとする空間づくりが大切だなぁと感じました。

●2班
2班はKさんのお宅で雨どいの掃除と通路の掃除をしました。Kさんは弟さんと2人暮らしだそうです。
「噴火があると不安になる。昨日も噴火があって、慌てて家を飛び出して山を確認した。噴火のたびにいつも確認している。自分は車を持っていないから、避難する時が不安。この間は区長さんが来てくれたけど、今度はどうなるか…」
というつぶやきが印象に残っています。
噴火の際にどこに避難するのがいいのか、移動手段がない人の避難はどうするのか、など避難についての不安はたくさんあるようです。そういった声をどう行政などにうまく伝えていくのかが今後の課題だと思います。

また、Kさんは学生にいろいろな話をしてくださいました。山の中の家なのでなかなか話し相手もいないようで、若い学生とたくさんの話をして、帰るころには少しすっきりとした表情になっていたように思います。そうやって、足湯しながらや休憩中などにお話を聞くというのも非常に大切だなと改めて感じました。

●3班
3班は夏尾地区のIさんのお宅で灰の除去作業をしました。
屋根の上から落とした灰が小さな山のようになってあちこちに積みあがっていました。夏尾地区は一番降灰がひどかった地域のひとつで、なかなか住民の方だけでは手が回らない状況でした。

お父さんは、初めて会ったときは顔がこわばっていたそうですが、今日の帰りには満面の笑みを浮かべてくださいました。ボランティアが作業や足湯をすることは物理的なモノ以上に精神的な意味が大きいと感じました。

* * *

その後、拠点にしている光明寺で副町長と会談をしました。実は町の会計課長が青学出身でぜひ会いたいということで実現しました。青学パワーすごい!!そのおかげで、明日(3/3)の12時から13時のお昼休みに役場で足湯をすることになりました。

また昨日、光明寺周辺で灰の除去作業をしていたのを見て、何件かニーズがあがってきています。明日以降、そういったニーズにも対応していこうと思います。

まだまだニーズはいろんなところに潜んでいて、全然拾いきれていないというのが実感です。今後も引き続き個別訪問.出張足湯などを通して「つぶやき」やニーズを拾っていきたいと思います。
(中越・KOBE足湯隊 頼政良太)

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被災地NGO恊働センター
代表 村井雅清
連絡先:神戸市兵庫区中道通2-1-10
TEL 078-574-0701
E-mail:ngo@pure.ne.jp
振込口座:郵便振替01180-6-68556
口座名義:被災地NGO恊働センター
通信欄に「新燃岳」と書いて下さい。
posted by 被災地NGO恊働センター at 18:11| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月02日

新燃岳噴火−山と生きる−レポート14

<レポート14>
 「もうあきらめちょる。」と足湯をしながら語るNさん(50代)。
 自宅が川沿いにある為、降雨で土石流が発生した場合は確実に被害を受けるという。

 「明日来なくてもいつか来る。」と諦めの表情を隠せない。避難所が閉鎖した今、自宅に戻ったNさんは今、どんな気持ちで日々を過ごしているのだろう。

 Nさんにはもうひとつ頭を悩ませる事がある。自宅よりも広い敷地で「寒ラン」を栽培している。そのランも降灰によって大きな被害を受けた。300鉢以上はあるそうだ。

 これも「あきらめちょる。」と言いながらも、時間をかけて育ててきた花を少しでも洗って、植え換えたいと思っている。だが、そんな場所さえない。「誰かに預かってもらうにもねえ。。」と途方に暮れている。

 次、またいつか来るか分からない噴火や土石流にNさんには、「あきらめちょる。」という言葉しか出てこないのだろう。

                     (吉椿雅道 新燃岳を仰ぎながら)
posted by 被災地NGO恊働センター at 00:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月01日

霧島連山・新燃岳噴火災害支援レポートNo.14

2月28日(月)より、中越・KOBE足湯隊(事務局=被災地NGO恊働センター)の頼政良太(神戸大学)が、再び高原町に入りました。3月4日(金)まで滞在予定です。
トピックスと、彼からのレポートをお送りします。
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トピックス
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●宮崎県、都城市と高原町に災害救助法適用(2月28日)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000013izx-img/2r98520000013j1e.pdf
「霧島山(新燃岳)の噴火に伴い、多数の者の生命又は身体に気概を受けるおそれが続いていることから、宮崎県は災害救助法の適用を決定した。」(厚生労働省)

「最初に避難勧告または避難準備情報が出された1月30日(高原町)、2月10日(都城市)にそれぞれさかのぼって適用。避難所設置と炊き出しなどの費用を国と県が負担する。」(時事通信)

●コープこうべ、「宮崎応援企画」を開催(2月26日、27日)
http://www.kobe.coop.or.jp/news/detail.asp?nid=news&eid=28915&y=2011
過日、12店舗で宮崎県産大根の緊急セールが開催されました。宮崎県は切り干し大根日本一の生産地ですが、今回、降灰で干せなくなった大根の生産者を応援するための企画です。今週末(3月4日〜6日)にも同様の企画を計画中とのこと。ぜひみなさまもご協力下さい!!

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以下は頼政からのレポートです。
本日3月1日、青山学院大学の学生20名と合流し、足湯の講習会を行った後、
一緒に活動していきます。
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<2月28日>
今日は午前中に打ち合わせをした後、明日(3月1日)から現地入りする青山学院大学の学生ボランティア告知の張り紙を張らせてもらうためにお店を回りました。

その中で、高原駅近くの方の話が印象に残っています。「家のほうはなかなか手がつけられない。家は主人と息子で回している工場なんだけど、広いから…。息子はいるんだけど、高所恐怖症で屋根の掃除は無理なの」

若い人がいるといっても決して掃除が出来るというわけではなく(平日は仕事に行っている方も多い)、まだまだニーズはたくさん潜んでいると感じました。

午後からは、前回の派遣時に知り合った小学生のお宅にお邪魔しました。その子のお父さんは、どうにも疲れがとれないとおっしゃっており、かなりきつい状況であることがうかがえました。今朝の噴火の影響でまた灰が降ってきたようで、車もかなり汚れてしまっていました。火山灰が降り続ける影響ははかり知れないほど大きく、生活の細かいところにまで気をつけなければならないしんどさがあるのだなぁと感じました。

また、お父さんの紹介で近くのお宅にお邪魔しましたが、あまり手がつけられていない様子でした。ボランティアが来るということをお伝えすると、ぜひやってもらいたいとのこと。

ニーズを足で動いて拾っていき、さらに隣近所の方を紹介してもらっていくという地道な活動が本当にこれから大切になるだろうと思います。

なお、高原町のボランティアセンターは本日の17時をもって閉鎖されました。

明日は青山学院大学の学生に足湯講習をした後、光明寺の回りの片付けなどを行う予定です。

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被災地NGO恊働センター
代表 村井雅清
連絡先:神戸市兵庫区中道通2-1-10
TEL 078-574-0701
E-mail:ngo@pure.ne.jp
振込口座:郵便振替01180-6-68556
口座名義:被災地NGO恊働センター
通信欄に「新燃岳」と書いて下さい。

posted by 被災地NGO恊働センター at 11:24| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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